人材不足が続く中、企業にとって「人を採用すること」だけでなく、採用した人材に長く働いてもらうことが重要になっています。
せっかく採用が決まっても、仕事や人間関係に馴染めず早期に退職されてしまうと、これまでかけてきた採用費や教育時間が無駄になってしまいます。
オンボーディングとは?
オンボーディングとは、船や飛行機に乗り込む(on board)が言葉の由来となっており、会社を一つの乗り物に見立て、入社した社員が会社や仕事、人間関係にスムーズに馴染み、早く組織の一員として活躍できるよう支援する取り組みを言います。
基本となる「IWG」
オンボーディングの取り組みは、次の3つに整理すると分かりやすくなります。
| 要素 | 内容 | 具体例 |
| Inform | 必要な情報を伝える | 仕事の進め方、社内ルール、会社の方針を説明する |
| Welcome | 仲間として迎える | 歓迎会、自己紹介、上司・同僚との交流 |
| Guide | 継続的に支援する | 上司・先輩が相談に乗る、定期的に面談する |
新入社員が抱えやすい「3つの不安」
① 仕事が分からない「何を、どうやればいいの?」
② 人間関係が分からない「誰に聞けばいいの?どこまで聞いていいの?」
③ 自分の居場所が分からない「自分はこの会社に必要とされているの?」
これらの不安を放置すると、「自分には合わない会社なのでは?」という気持ちにつながる可能性があります。
具体的に何をすればいいのか?
特別な仕組みを作る必要はなく、ちょっとした工夫をするだけで十分です。
・入社初日に社内や仕事の流れを丁寧に説明する
・「困ったときは誰に聞けばよいか」を明確にする
・先輩社員を相談相手として決めておく
・入社後1か月、3か月などに面談を行う
人材不足の時代には、新しい人を採用する力だけでなく、採用した人を定着させ、活躍してもらう仕組みを持つことが、企業の大きな強みになります。
(齋藤 勝)



