江東区亀戸の税理士|ひろしま会計グループ

0120-58-2571営業時間:9:00~18:00(土日祝除く)

ひろしま会計グループ

2025年版中小企業白書・・・注目すべきポイント

2025年4月、中小企業の動向などについて取りまとめた「2025年版中小企業白書」が公開されました。今年の白書では、中小企業が激変する環境において、経営課題を乗り越え、成長持続的発展を遂げるために重要となる、経営者の「経営力」に焦点を当て、分析が行われています。

「経営力」について、個人特性面(他の経営者との交流、学び直しに取り組む経営者の成長意欲)、戦略策定面(経営計画の策定実行、差別化や市場環境を意識した適切な価格設定等)、組織人材面(経営理念や業績等の共有を重視するオープンな経営や従業員を大切にする人材経営)を掲げています。

1)他の経営者との交流、学び直し(リスキリング)に取り組む経営者

中小企業庁が実施した研究会では、経営者の成長意欲の醸成やスキル獲得の取組に当たり、優れた経営者との交流によるモチベーション向上がきっかけとなると述べている。

~経営者ネットワークの活用への参加状況は~

70.2%が参加していると回答している・・経営者がリスキリングを通じて経営力向上に取り組む成長意欲の高い企業は、実際に売上高が増加している傾向。

~経営者がリスキリングにより獲得したいスキル~

経営戦略(60.0%)管理者の職務とリーダーシップ(49.0%)マーケティング(34.5%)

IT活用(33.2%)財務管理(33.1%)組織管理.人事労務(32.3%)等々

2)経営計画の策定実行

白書では、“経営計画は策定だけでなく、振り返り見直しを行うことも重要”

①経営計画を策定した小規模事業者は様々な効果を実感している。計画の策定は、自社の経営状況を把握するだけでなく、その策定過程が、差別化に向けた自社の強みや弱みを理解するきっかけにもなっていると考えられる。

②策定した経営計画を活用して事業を振り返ることも経営改善に効果的。実際に、経営計画に対する実績の評価や計画の見直しを行っている小規模事業者では収益向上している割合が高く、経営を見直しながら自走化を目指すことが重要。

~経営計画の策定状況(企業規模別)~

・小規模事業者(37.7%) ・中規模企業(61.4%)

~経営計画の策定目的~

業績の向上(35.1%)経営状況の把握(33.2%)自社の強みや弱みの理解(15.2%)

3)経営理念や業績等の共有、人材経営

経営戦略の検討に当たっては、自社の立ち位置や経営者の思いを踏まえた経営理念経営ビジョンを定め、従業員に共有して主体性を生むことが重要。

~従業員への経営理念経営ビジョンの共有への取組状況~

・売上高10億円未満規模(64.5%)・・・100億円以上では(89.9%)

税理士 廣島 清量

初回相談無料 メールでのご相談お申込みはこちら

無料相談受付中