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中小企業がM&Aを活用するメリットetc

昨今、中小企業のM&Aの件数は増加傾向にあり、年々活発化しています。中小企業庁の発表によると、M&A支援機関の実績報告(2021年4月1日~2022年3月31日)は3,403件であった。そこで、活発化しているM&Aについて、中小企業がM&Aを活用するメリット、M&Aの相場等の概要を掲げてみました。

1)M&Aを活用するメリット

〔売却企業側のメリット〕

売却企業側のメリットとしては、後継者がいない場合であっても、事業継続が可能となる点があげられます。事業継続によって、①雇用を守ることができる ②顧客や仕入先との取引が継続でき、迷惑をかけずに済む。

また、売却側のオーナー経営者にとっては、引退時にキャピタルゲイン(現金など)を得ることができる点が大きなメリットです。

〔買収企業側のメリット〕

買収企業側のメリットとしては、買収対象の企業の従業員・販路・顧客・技術等の経営資源を利用できる点が挙げられます。

例えば、新規事業を自社で独自に立ち上げる場合、販路・顧客・技術等がないために事業の育成には時間がかかります。

すでに事業展開している企業を買収することで、買収企業は、自社に不足している販路や顧客基盤、技術等を手に入れることができます。つまり、M&Aは「時間を買う」というメリットがあるのです。

買収に当たっては、①M&Aによって達成したいこと、シナジー等を明確にする、②買収の条件を詳細に検討する・・必要があります。

2)M&Aの相場

一般的にはM&Aの相場といったときは、会社や事業の「平均的な売買価格」や「適正な売買価格」を意味します。

一般的な中小企業(成長が横ばい、社歴が長いなどの特徴を持つ企業)では、時価換算した純資産に、3~5年分の営業利益を足した金額がおおよその相場です。

  • 中小企業のM&A相場=時価純資産+営業利益×3または5

(例)時価純資産500万円、年間の営業利益150万円の中小企業のM&A相場

500万円+150万円×3=950万円

  • M&Aマーケットでは1,000万円前後で売買が成立する場合も多く見受けられる。

以上は、財務諸表によって計算された目安の相場ですが、財務諸表には載っていない希少な技術等の価値(強み)を売却企業が持っている、或いは買収企業がM&Aによってシナジー効果を得られるなど、M&Aの価格は最終的には売却企業側と買収企業側の合意により決まります。

税理士 廣島 清量

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