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経営計画の作成は必要なのか

2025年版の中小企業白書では、厳しい経営環境(物価高・人手不足・金利上昇等)の中で、中小企業が成長していくためには、経営力の強化が重要であるとしています。その中でも特に、「経営計画を作り、実際に運用している会社ほど、業績改善につながっている」という点が強調されています。

1.経営計画を作っている会社は約5割

調査では、中小企業の約半数が経営計画を策定している一方、残り半数は未策定でした。
また、計画期間は「3年以内」が最も多く、長期(5年超)の計画を持つ企業は約1割程度でした。
経営計画を作る主な目的として、業績を良くしたい」「自社の経営状況を把握したい」「自社の強み・弱みを整理したい」と回答した企業が多いことからも、数字管理の面だけではなく、会社を客観的に把握・理解するために策定している会社が多いことがわかります。

2.作って終わりではなく「運用」が重要

白書では、「計画を作るだけでは不十分」であり、「行動する」→「進捗を確認する」→「実績を評価する」→「計画を見直す」という運用まで行うことが重要としています。
実際の調査でも、「計画達成に向けた行動」は比較的多い一方で、「振り返り・見直し」まで行う会社は少ないという結果が出ています。つまり、多くの会社は「作った後の管理」が弱い傾向にあるようです。

3.経営計画を運用している会社ほど業績が良い傾向にあるという事実

白書で特に重要なのはこの点です。経営計画を策定・運用している企業では、売上増加 収益改善 顧客数増加 といった傾向が確認されています。また、計画を作った企業の多くが、「経営状況を把握できた」「自社の強み・弱みが分かった」「業績向上につながった」と回答しており、計画書を単なる外部提出用の資料としてではなく、自社の経営改善の手段として利用しているようです。

4.経営計画を作れない理由

計画を作っていない企業の回答として多かったのは、「日々の業務で時間がない」「将来が読めない」「必要性を感じない」 というものでした。 特に小規模事業者では、「目の前の仕事対応で精一杯」という実態が強く表れています。ただし白書では、これらの期待される効果を考えれば、「時間をかけてでも計画を作る価値は大きい」と結論づけています。また、調査では、経営人材や外部の支援者がいる会社ほど、経営計画の策定率・運用率が高いことも確認されています。

今回の白書で特に印象的なのは、「完璧な計画」よりも、「見直しながら動くこと」が大事だとされている点です。つまり、中小企業にとって最も必要なものは、「立派な経営計画書」ではなく、「経営を考え続ける習慣」をつけるために経営計画を活用するという事である、というのがこの白書が伝えたい核心だと感じました。

(齋藤 勝)

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