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発信の次は、“仕組み”の見直しが重要です

令和7年5月14日 vol.1016の事務所通信では、マーケティングを通して自社の商品やサービスをどうやって相手にわかりやすく伝えるか?そのコツについて3つほど取り上げました。
マーケティングは、自分の声を相手に届けるための大切な一歩ですが、実はその声に誰かが反応してくれてからが、本当の勝負です。せっかく外部に向けて発信を始めても、「問い合わせはあるけど受注につながらない」「なんとなく忙しいだけで利益が増えない」・・そんな悩みを持っている経営者も多いのではないでしょうか。こちら側からの発信によって相手からの反応が増えてきても、その成果がしっかり会社の成長に結びついていなければ意味がありません。

◆マーケティングは「入口」。その先を支える3つの視点

①「儲かる仕組み」になっているかを見直す(利益構造の整理)

売上があっても、利益が残らなければ会社は育ちません。「どの商品が利益を生んでいるか」「原価や値引きで無理をしていないか」を可視化することで、注力すべき商品や事業・改善すべき点が見えてきます。数字が苦手でも、まずは粗利率・固定費・受注単価など、簡単な指標を整理するだけでも効果的です。

② 「現場の声」を拾って改善につなげる(お客様との接点の強化)

発信後に増えてきた問い合わせや反応は、貴重な“経営のヒント”です。「何に興味を持たれたか」「なぜ選ばれたか(または選ばれなかったか)」を意識して、社内で情報を共有しながら、改善に活かすための取り組みを習慣的に行ってみましょう。

③ 「社長の仕事」を減らす(組織化・仕組みづくり)

中小企業では、社長が何でも抱えてしまいがちですが、それでは発信・改善・新しい挑戦に時間が割けません。業務の標準化・簡単なマニュアル化・外注化など、小さな仕組みをつくることで、社長の時間を経営判断に使えるようにすることが大切です。

◆「走りながら磨いていく」ことが中小企業の強みです

中小企業の経営は、完璧に準備してから動き出すのではなく、「動きながら磨いていく」のが基本といわれています。これは大企業にはない中小企業ならではのスピード感や柔軟性という強みを活かした実践型の経営スタイルです。情報発信で得た反応や課題をヒントに、まず一歩、小さく改善を試してみてはいかがでしょう。会社の仕組みが整うことで、営業や採用も楽になり、「もっと事業を広げていこう」という次のチャレンジも見えてきます。得た成果を、しっかり会社の成長につなげるために、伝え方の次は仕組みに目を向けてみるといいかもしれません。

(齋藤 勝)

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