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「決算書でわかる!」 把握すべき自社の現状

会社は年に1度かならず決算申告が必要です。決算申告は会社としての義務である以上、本人の意思とは無関係に手続きをしなければならず、会社にしてみれば面倒な印象がぬぐい切れない手続きかもしれません。しかし、申告のベースとなる決算報告書は会社の通信簿とも言えるものであり、普段から売上を上げることに全力で、過去を振り返る時間を普段からなかなかとれない経営者にとっては、1年間の経営活動の結果にしっかり向き合い、次の1年をどう過ごすかという事を考える良い機会だとも言えます。決算書から読み取れる「財務指標」と呼ばれる指標は数多くの項目がありますが、なんでもかんでも使えば良いという事でもありませんので、今回は一般的に良く使われる指標に内容を絞ってご紹介します。

貸借対照表からわかるポイント

◆流動比率(%)­=流動資産÷流動負債×100

短期的な支払能力に問題がないか?

◆借入金月商倍率(%)=短長期借入金÷平均月商×100

売上規模に対して借入金が過剰ではないか?

◆自己資本比率(%)=自己資本÷総資産×100

実は他人のお金(銀行借入や代金未払)で会社が成り立っていないかどうか?

 

損益計算書からわかるポイント

◆売上総利益率(粗利益率) (%)=売上総利益÷売上高×100

売上に占める利益の割合。商品等の競争力、販売力、収益力はあるか?

◆労働分配率(%)=人件費÷売上総利益×100

粗利益に占める人件費の割合はどれくらいか?

◆損益分岐点売上高(円)=固定費÷限界利益率

利益がプラスでもマイナスでもないトントンな状態になる為に最低限必要な売上はいくらか?

 

今回紹介した各指標は、分析する会社の事業内容や規模などによっても大きく異なりますし、一概に割合が高いから良い、低いから悪いと決めつける事もできません。

会社を経営されている立場であれば、当然のことながら周りの会社の状況も気になると思います。

しかも、それが自社と同業かつ同規模の会社であれば尚更です。

「なぜ、この人数でこれだけの売上高を確保できるのか?」、「なぜ、こんなに利益率が高いのか?」、「うちの規模だと借入額はいくら位が適正か?」。他社と比較できる指標の中には、自社が優位なものもあれば、劣っているものもあるかもしれませんが、そこから見えてくる情報は自社の現状と今後の活動の方向性を考える上で、なんらかのヒントをくれるはずです。

販売単価を見直す、売り方を変えてみる、もっと少人数で同じ効果を得られる効率的な方法を模索してみるなど。自社の決算書に興味を持つと、申告以外の目的にも活用する幅が広がります。

(齋藤 勝)

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