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財務論的視点からの借入について~負債のメリット・デメリット~

テコの原理を応用して、小さな力(少ない自己資本)で大きなもの(大きな一株利益)を動かすことを、レバレッジ効果と言います。借入によって自己資金だけの場合の何倍もの収益が狙える効果があります。バランスシート上では貸方(右側)に資本と負債が記されていますが、ここで、資本/(負債+資本)のことを自己資本比率と言います。また、この自己資本比率の逆数を財務レバレッジと言います。

○メリット○

負債での資金調達には節税効果があります。その理由は、支払利息が法人税法上損金に算入されるからです。つまり、利息を支払えば、その分課税所得が小さくなり、税額も減少します。そのため、負債での資金調達に対する実質的な現金流出額は、支払利息全額ではなく、支払わずに済んだ税金の節税分を相殺した差額のみということになります。自己資本に対する配当は損金に算入できず、節税効果は生まれないので、これは負債のメリットと言えます。

×デメリット×

負債比率の上昇は、企業が返済不能に陥り倒産するリスクが高まる可能性もあります。自己資本と異なり、負債には元本の返済・確定利息の支払が強制されているからです。

以上のような効果があるのでほとんどの会社が融資を受けているはずです。経営ということを考えると、「借金=悪」ではなく、逆にお金を動かすことで「借金=利益」にしていくことが望ましい方向でしょう。意識的に利用することで更なる飛躍が期待できるかもしれません。

ビジネス(事業)リスクをよく検討し、リスクに見合った借入を行うことが重要です。

(久保 康高)

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