令和2年度に、国では消費税増税対策の一環として、マイナンバーカードを活用したマイナポイントの取組が実施される予定です。マイナンバーカードを取得し、マイキーIDという専用IDを設定の上、一定額を前払い等した方に対して、国が「マイナポイント」を付与します。2020年9月からキャッシュレスで2万円のチャージまたはお買い物をすると、1人あたりマイナポイント25％(上限5,000円)がもらえます。マイナポイントは選択したキャッシュレス決済サービスのポイントとしていつもの買い物で使えます。4人家族なら5,000ポイント×4人分で最大20,000円分のマイナポイントがもらえます。

マイナポイントの利用にあたって

①2020年7月よりお好きなキャッシュレス決済サービスを1つ選択することでマイナポイントの申込みを行います。

②2020年9月より選択したICカードにチャージなどをすることでマイナポイントが付与されます。

③マイナポイントは選択した決済サービスが使えるお店でお買い物に活用できます(取得したプレミアム分も)。

④ICカードに限らずQRコード決済など幅広いキャッスレス決済サービスで利用できます。

マイキーIDとは

マイキーIDとはマイナンバーカードのICチップの中の電子証明書を活用して、ウエブ上のマイキープラットフォームで設定されるIDです。マイキープラットフォームの各種サービスやマイナポイントの付与を行うために、本人を認証するキーとして必要になります。

スマートフォンでのマイキーIDの設定方法

スマートフォンでマイナポイントアプリをダウンロードし、アプリの指示に従ってマイナンバーカードを読み取り、マイナンバーカード申請時or取得時に設定した4桁の暗証番号を入力することでマイキーIDが自動で生成されます。

なお、買い物をする時にはマイナンバーカードは使用しません。また、国が買い物履歴を把握することはできません。利用にあたっては、まずはマイナンバーカードの取得が必要です。ポイントの申し込み時期が近づくとマイナンバーカードの交付申請が混み合い交付までに通常よりも時間がかかるおそれがあります。今のうちに発行しておくことをお勧めします。

2021年3月からはマイナンバーカードは健康保険証としても使えるようになります。自分の薬剤情報や特定検診情報を確認できるようになり、確定申告でも、マイナポータルを通じて医療費の情報を取得し、領収書がなくても医療費控除の手続きができるようになります。政府は、2023年3月末には、概ね全ての医療機関等でマイナンバーカードを健康保険証として利用できるようにし、その頃には、ほとんどの住民がマイナンバーカードを保有していることを目指しています。

（伊藤　淳二）